crip

幾千もの時を越え
争いは繰り返される
血の流れた惨劇の爪痕に
人間たちは何を見てきたのか
 
汚された聖域の中で
希望は絶望へと変わった
 
己の欲望を何ひとつ譲らない
愚かな権力者たち  
 
マリアは死んだよ・・・
絶望の淵に堕ち
生きる力をなくした
 
我々に今できることは何だろうか

DESPAIR OF MARIA

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discography

Angel's Crying

一粒の種

ノア

暴君

ぼくに居場所を

マリオネット

DESPAIR OF MARIA

『 神話について 』


デスマリがこの楽曲で表現しているのは神と悪魔との戦い。

ギリシア神話に登場するルシフェルとゼウス、
そしてミカエルとの戦いとその後の諸説である。



神 … 全知全能の神ゼウス
天使 … 大天使ミカエル
堕天使 … ルシフェル

美の神アフロディテ
太陽の神アポロ
知恵の神アテネ
戦いの神アレス
性愛の神エロス
混沌の神カオス
農耕の神クロノス
平和の神ヘラ
海の神ポセイドン
火の神ヘパイストス
夢の神オネイロス
天空の神ウラノス

などの十二神の一人。

この十二神という言葉はよく目にするが
それが描かれた時代、国、著者により内容が異なる。

豊穣の神デーメーテル
商業の神ヘルメス
酒と酩酊の神ディオニュソス
地下の神ハデス
純潔の神アルテミス

などが十二神と表記されることもあり
けっこう曖昧でいいかげんなものだったりする。


まぁこの手の書物は世界中に何千何万何億と存在するので
その全てを把握するのはムリ
デスマリでは、デスマリメンバーが見聞きした書物、映画等を元に
話しを展開しておりますのでご了承くださいm(--)m

キリスト教の系統の神話ではルシフェルは全天使の長であったとされていて
最高の能力と地位と寵愛をゼウスから受けていたために
自分がゼウスに成り代われると傲慢になりゼウスの怒りを買い堕天した。
という説がよく挙げられる。


ここではギリシア神話の諸説に基づいた物語を参考に展開している。
ルシフェルは12神の1人でとても正義感が強く
自由奔放で女好きで政務を怠けていた他の神々と揉め事をおこし、
土から作られたアダムとイブに仕えろとゼウスに命じられたことを
きっかけにゼウスに対し反抗心を抱き、
ゼウスの側についた神々と敵対するようになり天界から追放されたとされている。


ちなみにこの手のゲーム等によく登場する
魔王ルシファーという名前はこのルシフェルのことで
堕天したときに『ェル』の称号を剥奪され
ルシファーと呼ばれるようになり、光に対しての強さも奪われたとされる。

政務を怠けていた神々を懲らしめようとした小さな悪戯のつもりが、
ゼウスや他の神々の怒りを買うことになり
天界から追放された彼が反省することはなく
よりいっそう神々に対し憎しみをむきだしにするようになる。
ゼウスが創ったとされる人間たちと
その世界を殺戮と破壊、恐怖と絶望で支配しようとしたのだ。

そのことを知ったゼウスは、
自分は神でありながら何故ルシフェルを 許して共存する道を選ばなかったのかと、
激しく後悔する。
人間たちの恐怖と絶望の叫びに心を傷めたゼウスは
その力を大きく失ってしまう。

大天使ミカエルの言葉にも耳をかさず魔王として君臨するルシフェルは
人間たちの恐怖と絶望、そして悪意を糧として成長している。
このままではいけないと、大天使ミカエルはルシフェルと戦うことにする。
しかし元は自分の仲間であるルシフェルに思い切った攻撃もできずに
最後の最期まで説得を試みたが彼は聞き入れなかったため
ルシフェルとともに地獄へ落ちる覚悟で結界を張り
ルシフェルを閉じ込めることに成功するがミカエルは命を落としてしまう。

ゼウスは己の罪を悔やみ嘆き、身を禊いだ。
自分の愛した子供たちを守るため、その命をも犠牲にして
結界に扉をかけ鍵をかけるが
外に出ようとするルシフェルの念は凄まじい。
人間たちの恐怖と絶望、そして悪意を糧として成長してきたルシフェルが
その扉を開けて出てくるのはそう遠い未来の話ではないのではないか…




昨今の世界情勢を見ていると、やはり神など存在しないのではないか。
と思うことがある。
いたとしても、もうその力はとても小さく、
悪魔に負けているのではないか。
人間たちも、都合の悪いことをすべて悪魔のせいにせず
やるべきことがあるのではないだろうか。

といった警鐘、警告を唄う楽曲である。





ちなみに魔界の王ルシフェルと冥界の王ハデス(mixiブログ)