crip

幾千もの時を越え
争いは繰り返される
血の流れた惨劇の爪痕に
人間たちは何を見てきたのか

汚された聖域の中で
希望は絶望へと変わった
己の欲望を何ひとつ譲らない
愚かな権力者たち

マリアは死んだよ・・・
絶望の淵に堕ち
生きる力をなくした
我々に今できることは何だろうか

DESPAIR OF MARIA

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discography

Angel's Crying

一粒の種

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ぼくに居場所を

マリオネット

Shit!

DESPAIR OF MARIA

『 ノアの方舟伝説 』


 

旧約聖書に記されているノアの方舟伝説にちなんだ楽曲。

旧約聖書とはいろいろな時代、地域の書物や伝説を集約させたものであるため
この伝説もまたその著者により内容は少し異なっている。

この楽曲では一番広く知られているであろう内容で物語を展開する。

紀元前約3000年頃、当時500歳だったとされているノアは神から啓示を受ける。
地上に増えた人間やネフィリムという神と人間の間にできた巨人が
地上で悪行の限りを尽くしていた。

ユダヤの神ヤハウェはこれを大洪水をおこして浄化するから
動物たちを救うために舟を造れとノアに命じた。

ノアが啓示を受けたのは「神に従う無垢な人」であったためだとされている。

ノアはこのことを人々に伝えて回るが、誰も耳を傾けなかった。
ノアとその家族は来る日も来る日も人々から馬鹿にされ変人扱いされたが、
神を信じて約100年もの歳月をかけて大きな方舟を完成させた。

ノアは方舟を完成させると、自分の家族と
すべての動物のつがいを乗せた。



そして来るべき時はやってきた。


大雨は40日40夜も続き、洪水は150日も勢いを失わず
全ての悪が洗い流されようとしていた。

しかし洪水に飲まれてゆく愚かな人間たちの中に、
ノアに助けてくれと懇願する者たちがいた。

それはノアを変人扱いし、みんなの為に頑張っていたノアを
あざ笑っていた人間たちだった。


ノアは散々迷ったが、彼らを船に乗せる。
彼らを見捨てることなど、どうしてもできなかった。

そして船に乗った彼らは、あっさりノアを裏切り
抵抗する男たちを殺し、食料を奪い、女たちを犯し、子供たちを…


ノアの方舟は惨劇の船と化し今もなおアララト山の上に化石として残っている。


という伝説である。


この伝説がどこまで本当なのか、証明するものは何もない。


ノアが500歳で、100年かけて船を造ったとか、950歳まで生きたとか
現在で言えば1万tクラスのタンカーに匹敵するほどの巨大な船を

当時の技術でどうやって造ったのか?

しかもそんな巨大な船を実質3人で造ったと云う。
にわかには信じ難い話だ。

本どころか紙もなかった時代なので人から人へと語り継がれる過程で
誰かが脚色したんだろうと考えるのが普通だろう。


しかし、その船の化石は伝説のとおり標高5000メートル以上はある
トルコのアララト山に実在する。

↑これマジです↑

ノアと言う人物の周りで何かがあったという事に間違いはないのだろうが……。


それから約5000年の時が過ぎ、世界には彼らの子孫が多く存在している。

神を信じる者をあざ笑い、神を冒涜し、人を殺すことを何とも思わない連中が。

その彼らに今日もまた、何の罪もない幼い子供たちが殺されている。
ノアが彼らを乗せたことは本当に正しいことだったのか。

この曲はそんな疑問と、おそらくそれは間違いだったとの
結果への悲しみと怒りの歌である。

あえて言っておくが、その怒りはノアに向いているのではない。
ノアの好意をあっさりと裏切った人間たちにである。



ちなみに、ノアの方舟伝説は他にもエピソードがあり、

大雨は150日続き、水がひくまで10ヶ月もかかったとか

ノアが乗せたその人間たちはノアに謝罪して改心して仲良しこよしになるというハッピーエンド説や

ノアがその人間たちを乗せなかったので悪い人間たちや巨人たちは滅び、
神は二度と洪水を起こさないことをノアに誓ったと言う話しがある。


他にもエピソードはあるんでしょうがここではこのへんで終わりにしときます。

……、でも、どの諸説が一番真実に近いにしろ

そのノアの方舟には、


乗ってはいけない者が乗っていた。

あなたもそう思いませんか?